IT業界のフリーランスで単価を上げるためのコツは、
正社員でしっかりとスキルアップしたうえで、フリーランスとして独立する
という事が大切だと考えてます。
ここではそう考える理由を僕の実体験を元に記載します。
※あくまで僕の実体験をベースに記載しています。他にも方法はあると思いますが、一つの実例としてお読みください。
フリーランスとして独立するまで
僕は転職を繰り返しながら、正社員を20年ほど続けた後で、40歳を機にフリーランスとして独立しました。
20代前半のころから、40歳で独立することを考えていました。性格的に組織が苦手で、誰にも囚われずに仕事をしたいと思っていました。当時、会社の上司から将来どうなりたいのか?と聞かれて「自由になりたい」と答えて、笑われていました。
(おそらくワンピースの影響を受けていたのだと思います。)
もっと早い段階で独立する機会もあったのですが、僕は自分がこれ以上成長できないと感じられるまでは、正社員で仕事をしようと決めていました。
僕の考える成長とは、
- より顧客に近い立場・目線で仕事をする
- エンジニア目線で実現可能なシステム提案を行う
この業務・システムの両輪を同時に実現し、顧客・SIerの両方をWin-Winにすることができるスキルを身に着けること、これを成長と位置付けていました。
結果的に6社目のITコンサルティング会社で、顧客側の立ち位置で業務設計・システム構想まで経験させていただき、そろそろ潮時かなと思い、フリーランスとして独立しました。
(本当のところは、このコンサル会社でこれ以上は出世できない、と自分の限界を感じたということもありますけど)
独立して思わぬ高単価案件に出会う
フリーランスとして独立してから2年ほど経ちますが、今、改めて思うのは、20年間正社員でしっかりとスキルアップをしたうえで、フリーランスとして独立する、という戦略は正しかったということです。
正社員時代により顧客に近い立場で仕事をするスキルを獲得したため、独立後の案件は、PMやPMO・構想フェーズなどがメインになります。
どうやらこの辺りをできる人が、IT業界においても絶対的に少ないようで、その結果、思っていたより高単価(100万円以上)で案件を受注できました。
独立前に想定していたよりも、ずっと高単価で、良い意味での想定外でした。
以降も継続して高単価の案件を受注できております。
なぜ正社員を経験する必要があるのか?
正社員の最大のメリットは成長(スキルアップ)できることです。
多くの企業は、積極的に手を挙げると、自分の能力以上の仕事や役割を与えてくれます。(むしろコンサル会社の場合は、常に成長しないととクビになるような環境です。)
挑戦するときは、会社として全面的にサポートしてくれますし、なんなら失敗しても、経験だからと言うことでクビになったりしません。むしろ挑戦したことを評価されたりもします。
僕も20代の頃は、会社に対して、PLやりたいとか、上流工程やりたいとか、常に伝えていました。
めんどくさい人間だった思いますが、多くの会社が、望む場を提供できるよう色々と調整してくれまし、もし望む仕事ができなくなったら、それは転職するタイミングでした。
フリーランスでは成長が難しい
一方、フリーランスでは成長(挑戦)することが難しいと感じております。
なぜならフリーランスは、自分のできることに対して仕事を引き受るから。
自分ができるかどうかわからない仕事を引き受けるのはリスクが高いです。
もし失敗したら、その責任を受けるのは全て自分です。即日、契約終了。最悪は、訴えられるかもしれません。
発注者側の視点からみても、できるかどうかわからないけど挑戦したい、という人に通常は仕事を発注しません。
たとえば、開発者としての経験しかないけど、PMの仕事に挑戦したい、といってもフリーランスだと難しいですよね。書類選考の時点で落ちる可能性が高いです。
自分のできることしかできない(挑戦できない)ので、成長するのは困難です。
なので結論としては、フリーランスになってから単価を上げるのは困難。単価を上げるには、正社員時代にしっかりと経験を積む必要がある。という事になります。
最後にご紹介
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