本記事では、転職時によく行われる自己分析への考察とその欠点、転職にあたり何を考えるべきかを記載します。
転職時の自己分析とその欠点
自己分析が行われる目的は、大きく2つありす。
- 自分自身の強みを理解し、他人に分かり易く伝えること
- 自分がこれからの人生をどう生きたいのか理解すること
前者は転職活動を成功させるために必要な事、後者はもう少し広い視野で、人生の生き方そのものを問うています。
そして世間に出回っている転職を目的とする自己分析は、前者のためであって、後者のためではありません。
ですが、後者の人生をどう生きたいかというのを疎かにすると、必ずしも
転職活動が成功した = 幸せに生きられる
ということにはならないのです。
ですので、転職を考える際はもう一段上の高い視点で考えることが重要になります。
もう一段高い視点で転職を考えよう
そもそも転職を含めた仕事をするという行為は、人生を幸せに生きるための一部の構成要素でしかありません。
人が生きるという行為には、仕事以外にも様々な要素で構成されています。
- 内面の充実(趣味、宗教、人生観)
- 健康
- お金
- 家族
- 友人
- コミュニティ
- 仕事
繰り返しになりますが、仕事はこの中の一部の構成要素に過ぎません。
ですので、視野を一段挙げて、自分は人生をどう生きたいのか?という究極的な問いの視座から考える必要があります。
生きるうえで自分にとって仕事とは何か?
ただお金儲けの手段なのか?それとも内面の充実を求めるものなのか?承認欲求を満たせる場所なのか?などと考えていきます。
本来はこの仕事とは何か?という問いに答えが出せて初めて、転職について考えることが出来ます。
なぜなら仕事といっても、転職以外にも選択肢はたくさんあるからです。
- 安定を求めるなら大企業へ転職
- 年収を上げたいならスキルアップできる企業へ転職
- 刺激を求めるならベンチャー企業
- 組織が嫌いで、誰からも指図されたくないなら独立
- 田舎で最低限のお金で暮らしたければ自給自足生活
など色々な選択肢が出てきます。
そうして初めて、人生の満足感を得ることが出来るのではないかと考えています。
転職において迷ったときの最終判断は?
ここからは、転職を前提に話をします。
転職活動においては、どの企業に転職すべきか?という判断に迷う局面も出てくるかと思います。
この際よくあるのが、自己分析シートで転職で実現したいことを明確化し、それに優先順位をつけて意思決定した結果、失敗するというケースです。
これは、そもそも自己分析というのは非常に難しいことである、という重要な知見が抜けている事に起因しています。
人の気持ちなんて毎日コロコロ変わることは当然で、しかも転職を考えるような不安定な精神状態で、冷静に実現したいことの明確化と優先順位付けを行うなんてできるわけがありません。
しかも優先順位というのは、片方を取れば、片方は全くいらないという話ではなく、あくまで全体のバランスが重要です。
それを端的に、優先順位付けだけで決めると失敗するのは当然です。
では何を元に意思決定すればよいか?
それは転職先企業や面接官との相性です。
面接を受けたときに、この人話しやすいなとか、一緒に仕事しやすそうだなとか、いい人そうだな、ここなら活躍できそうだな、とかそういった直感的な気持ちです。
結局はどこまで行っても人間と人間の付き合いなので、そういった自分の直感で決めてしまうことが一番の正解に思われます。
人間の直感というのは非常に優れています。それは言語で説明できなくとも、本来人間が備えている能力なのです。
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