本記事ではフリーランスの人間関係について考察します。
フリーランスは、会社員時代の上司・部下・顧客など面倒な人間関係から解放されて、自由に働けるイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。
筆者は、正社員を20年経験した後、フリーランスとして独立して2年になります。正社員時代の実体験をもとに、フリーランスとの違いを考察します。
会社の組織運営に関わるストレスから解放される
上司や部下のストレスからは解放される
正社員時代には避けて通れない、上司や部下のストレスからは解放されます。
上司から無茶振りされたり、嫌味を言われることもないですし、言う事を聞かない面倒な部下に煩わされることもありません。
基本的には、自分一人で行動して自分一人で責任を取ることになります。
会社の飲み会やイベントから解放される
会社の組織運営に付随した、煩わしいイベントからも解放されます。飲み会や忘年会や全社員が集まる全体会などに参加する必要はありません。
一方、孤独という新たなストレスが生じる
一方、煩わしさからは解放されますが、それと引き換えに、孤独を感じることになります。
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ですので、会社の煩わしさから解放されることを選ぶか、孤独感から解放されることを選ぶか、個々人の性格に応じた判断が必要になります。
顧客を選ぶことができるのでストレスから解放される
では次に、顧客についてはどうでしょうか。
フリーランスにとって、顧客は自分に仕事をくれる大切な存在です。ですが、そうは言っても、嫌な顧客に我慢してストレスを抱えながら仕事をすることは、正しくないと考えます。
正社員の顧客は会社として取引しているので選べない
正社員であれば、どんなに嫌な顧客であっても、うまく付き合っていかなければいけません。なぜなら、顧客との取引は、自分個人の取引ではなく、会社としての取引だからです。
顧客と相対するときは、会社の看板を背負っているという意識が必要です。もし自分個人の感情で、顧客に不愉快な思いをさせた場合、それは会社に損害を与えることになってしまいます。
フリーランスの顧客は個人で取引しているので選べる
ですが、フリーランスはそうではありません。あくまで顧客と取引しているのは、自分個人です。仮に、顧客に嫌われて仕事が無くなっても、損害を受けるのは自分一人だけで、だれにも迷惑をかけるわけではありません。
顧客から頂いているお金と、日々の生活の支出とのトレードオフにはなりますが、嫌な顧客との取引は辞めてしまえばいいのです。
信頼関係を構築できる顧客とのみ取引できればストレスは大幅に減る
そうして、自分のことを信頼してくれる顧客とのみ繋がることができれば、人間関係のストレスは大幅に無くなります。
信頼関係とは契約に基づくビジネスライクな関係である
契約外の仕事はどんなに仲が良くても受けない
ただし信頼関係があるといっても、顧客となあなあな関係になってはいけません。きちっと契約に基づいて仕事を行い、一線を引く必要があります。
契約書にタスク内容を明記し、それ以外のタスクはやらないという姿勢が大事です。
なぜなら、いくら顧客と仲が良いとはいえ、あくまで仕事はビジネスだからです。
契約ベースで取引を行うという大前提を無くしてしまうと、それはもう対等な関係とはいえません。対等な関係がないところには、信頼関係もないでしょう。
追加の仕事を受ける場合は、追加契約を結ぶ
もし顧客から追加の仕事をお願いされるようであれば、それは追加契約を結んでお金を頂く必要があります。
仕事が増えたら、その分の正当な対価を頂くというのが、仕事に対する当たり前の姿勢です。
信頼に足る価値を顧客に提供する
では、どうすれば顧客と信頼関係を築くことができるのでしょうか。
顧客の要求を継続的に満たす
それは自分が、顧客に対してどのような価値を提供できるかです。
顧客が求めている要求を満たしてあげれば、顧客にとって価値のある人と認識されます。継続的に顧客の要求を満たすことが出来れば、信頼を得ることができます。
自分の持っているスキルを適切に利用する
顧客の要求を満たすためには、高度なスキルとそれを適切に利用する力が必要です。スキルがあることは大前提ですが、それだけではダメで、そのスキルを顧客の要求に合わせて利用する必要があります。
サッカーに例えると分かり易いかもしれません。サッカーの目的の一つはゴールを決めることです。そのためにはゴール前にいる必要があります。どんなにシュートの技術が優れていても、ゴール前にいなければ、その技術は全く意味をなさないです。
仕事も同じで、自分の持っている高度なスキルを、顧客の要求を満たすために、適切に利用する必要があります。
もしスキルがあるのに顧客との関係が上手くいかない場合は、もしかしら顧客の要求を適切に掴めていないのかもしれません。
このような広い意味でのスキルを身に着ける方法は色々ありますが、たとえば以下を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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