当記事では、人見知りやあがり症などの社交不安障害は治療できるのか?という事について、筆者が実際に心療内科で治療を受けた実体験をもとに考察します。
結論から言うと、社交不安障害は薬で治療できるものではないと思います。それどころか薬による副作用と後遺症が酷いので、安易な気持ちで薬には絶対に手を出さないようにしていただきたいです。
筆者が服用した薬は、メイラックス(ベンゾジアゼピン系)というもので、約2カ月間、継続的に飲み続けました。
筆者の性格と治療に至った経緯
筆者の性格と悩んでいた事
筆者は、子供の時から人見知りやあがり症が酷く、内向的な性格でした。
この症状は、大人になってからも治らず、さすがに、社会人を20年以上続けていると、多少は回避するスキルも身に着けたものの、根本的な部分は変わりませんでした。
今でも、以下のような症状を発症します。
- 会議やプレゼンの前日や当日になると、極度の不安感から体調が悪くなる
- 多くの人前で話すときや会議で発言するとき、汗をかいてハンカチが手放せない、頭が真っ白になる、震えが止まらない。
心療内科での治療に踏み切った経緯
生まれつきの性格なので半ば諦めてはいたのですが、とはいっても会議があるたびに毎回しんどいので、改善方法がないかネットで調べました。
そうすると、これらの症状(「社交不安障害」というそうです)を治療する方法があることを知り、人生で初めて心療内科を受診しました。
本当にその症状で苦しんでいたというよりは、もし治ったらラッキーという程度の軽い気持ちでした。
心療内科ではどのような治療をしたのか?
カウンセリングと薬物療法による2本立てによる治療
心療内科では、カウンセリングと薬物療法による2本立ての治療を提案されました。対処療法として薬により日常的に発生する不安感を軽減しつつ、カウンセリングで根本治療をしていくという方針だったかと思います。
処方された「メイラックス」という薬を飲んで数日で効果がなくなった
ここで薬として、抗不安薬である「メイラックス(ベンゾジアゼピン系)」という薬を処方されたのですが、その薬を服用したのが悪夢の始まりでした。
薬を服用して、数日は不安感が軽減されたのですが、それ以降は全くといっていいほど効果が無くなりました。相変わらず会議のたびに不安感に苦しめられます。
後から知ったのですが、この薬には耐性があり、飲めば飲むほど体が慣れて効果が無くなるそうです。
効果が無くても医者の指示通り2カ月間毎日飲み続けた
それでも、お医者様から毎日継続的に服用するように言われていたので、効果が無くても愚直に毎日、飲み続けました。効果もなければ副作用もない、特に何も変わらない状態でした。
今考えれば、なんのために薬を飲み続ける必要があるのか、もっと早い段階で調べておけばよかったです。ですが医者からは副作用がなければ飲み続けてよいと言われていたので、あまり深く考えていませんでした。
2か月後に「メイラックス」に関する恐ろしい情報を発見
そして2カ月ほどたったころに、「メイラックス(ベンゾジアゼピン系)」についてなんとなくネットで調べてみると、副作用や離脱症状に関する恐ろしい記事が乱立していました。
またこの薬は一時的な症状の緩和に過ぎず、根本治療には繋がらないとの情報も。
怖くなって急に断薬して離脱症状が発現
筆者は怖くなったのと、根本治療には繋がらないとの情報を受けて、薬を急に辞めてしまいました。
様々なおそろしい副作用や離脱症状がネット上で語られているのに、そういったことへの説明も全くない医者にも不信感を覚え、何も相談しませんでした。
そこから地獄の日々を迎えることになるのです。
離脱症状に半年以上苦しめられることになる
数日間で離脱症状が発現、耐えられず再度服用することに
薬を断薬して数日で離脱症状が発現しました。
日中は歩けないくらいのめまい、なんでもない時の急な動悸、毎日2時間くらいしか寝れない不眠症、終始ぞわぞわした不快感などなど
本当にこの時は脳が壊れたのかと思いました。仕事もできなくなり長期の休みをとることに。それでもいつか治ると信じて2週間我慢しましたが限界を迎えました。
あまりの苦しさに耐えられず再度薬を服用しました。そうすると症状が緩和し、数日で元通りになりました。
お医者様と相談して半年間かけて断薬を行う
症状が落ち着いて、これは本当にやばいと思った筆者は、別の心療内科のお医者様に相談し、計画的に断薬を行う事にしました。
数カ月かけて計画的に薬を減らしていくのですが、減らすたびに離脱症状が発現して苦しみを味わう事に。
それでも何とか耐え抜いて、完全に断薬できるまで半年以上の日数を要しました。
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安易な気持ちでは絶対に薬を服用しないでください
ここで重要なのは、筆者は重い心の病でもなんでもなく、本当に気軽な気持ちで、不安症が治ればラッキーといったくらいの動機で心療内科を受診したことです。
そんな筆者が、結局、不安症が改善されるわけでもなく、何の意味もなく、半年以上に渡って無駄に苦しめられることになりました。
しかも継続したのはたった2カ月です。たった2カ月でこんな思いをするなんて、ほんとに酷すぎる薬だと思います。
この様な危険な薬を安易に処方する医者にも怒りを感じます。
世の中には、本当に心の病でこのような薬と医者の治療を必要としている人も居るという事は理解できます。
ですが筆者のように、ちょっと軽い気持ちで心療内科を受診して薬に手を出すのは絶対にやめてください!
結局、社交不安障害の根本治療は無理。
結局、あがり症や不安症などの社交不安障害は治るのか?筆者の結論としては、治らないというものです。もうこれは遺伝子レベルでどうしようもありません。どんなに頑張っても身長が伸びないのと同じです。
こういった性格を所与の条件として受け入れて生きていくしかないです。
ですが様々なスキルを身に着けることにより、症状を軽減することや、不安を起こすような場面を回避することが可能です。
また、人より不安を感じるからこそ、仕事で成果を出すこともできます。
この辺りについては別の記事で詳細に考察したいと思います。