本記事では、フリーランスがパラレルワークを行うメリットについて、100%稼働案件に参画する場合と比較して考察します。
筆者はフリーランスのITコンサルタントとして活動しておりますが、100%参画していた案件が6月末に終了して、現在はほぼ無職の状態で日々を過ごしています。
そろそろ次の案件を探さないといけないのですが、次からの仕事は、副業的な短時間案件を複数掛け持ちして、パラレルワーク的な働き方ができないかと考えております。
なぜパラレルワークを試みる事にしたか
100%稼働案件で一日中拘束されるのが辛かった。
前述しました通り、筆者は6月末まで100%の高稼働案件に参画しておりました。
- 業務時間は9:00~18:00
- PCは顧客貸与
- リモートワークではありましたが、自宅以外での作業禁止
という環境でした。
要は、毎日9:00~18:00は、顧客から貸し出されたPCをずっと開いて、自宅の椅子に座っておく必要があるということです。この状況が仕事が忙しくても暇でも強制されます。
筆者はこの拘束された環境がたまらなく嫌でした。せっかくフリーランスになったのに、これでは正社員の時と何も変わりません。
作業場所と時間を拘束されない働き方を目指して、副業案件を掛け持ち
そこで、作業場所と時間を拘束されない働き方ができないか考えました。
一番いいのは、自分でサービスを立ち上げるとか、自分で営業するとかができれば良いのですが、筆者にはそこまでのパワーはありません。
そこで考え付いたのが、副業的な短時間案件を掛け持ちするという方法でした。
副業案件は、働く時間・場所に囚われない
副業的な短時間案件の多くは、作業時間や場所やPCを顧客から指定されることは通常ありません。なぜなら副業案件は、正社員として仕事をしている方が、隙間時間に仕事ができるように設計されているからです。
もし作業時間や場所やPCを指定してしまうと、本業との調整が困難になり、隙間時間での仕事が出来なくなります。
パラレルワークで収入を確保できるのか?
1案件ごとの収入は下がるので、複数案件の掛け持ちが必要
副業案件が一つだけでは、収入が激減します。生活できません。
そこで副業案件の掛け持ちを考えました。100%の高稼働案件と同等程度の収入を得るためには、おおよそ4案件は掛け持ちする必要があります。
根拠は、1案件25%(1日2時間)の稼働と考えて、25%×4案件で100%稼働という単純計算です。
うまくいけば各案件の単価を微妙に上乗せして、100%稼働案件の収入を超えることも可能ではないかと考えています。
複数案件掛け持ちなので収入面でのリスクが減ると言えるかもしれない
考えようによっては、複数案件掛け持ちで、収入面のリスクが減ると言えるかもしれません。
100%稼働案件の1案件だけですと、案件の切れ目に無収入の期間が発生する可能性が高いです。
一方、複数案件掛け持ちの場合、1つの案件が終了しても他の案件は継続している可能性が高いので、収入が全くの0になることは少ないと考えられます。
副業的な低稼働案件を複数見つけることは可能なのか?
現実的な問題として4案件も仕事が見つかるのか?
では、現実的な問題として、副業的な案件を4案件も同時並行で見つけることは可能なのでしょうか。
筆者の現在の状況(8月3日時点)は次の通りです。
- 参画中:1案件(経理の業務改善)
- ほぼ確定:1案件(小売業におけるDX推進)
- 面談待ち:3案件(人事の業務改善/DX開発PJのPM/中小企業向けDX推進)
収入面において貯金を切り崩している状況ですので、なるべく早く見つけたいとは考えております。
副業案件はどのように探すのか?
副業案件は、以下の方法で探しています。
副業案件の掲載サイト
クラウドワークスなど副業案件の掲載サイトで探しています。確定した1案件は、クラウドワークス社が展開している「CrowdLinks」というサービスに登録した際に、担当の方に紹介していただきました。
他面談待ちの案件もクラウドワークス社が展開している「CODEAL」というサイトで応募しました。
フリーランスエージェントに紹介してもらう
フリーランスエージェントに紹介してもらう方法もあります。
ですがこの方法では、なかなか見つかりずらい印象です。なぜならフリーランスエージェントは、高稼働案件を中心に取り扱っており、低稼働案件の数が絶対的に少ないからです。(筆者がいつも利用しているところだけかもしれませんが。)
特に筆者のような、ITコンサルやPM業務の場合は特に数が少ないとのことです。(プログラミングなど開発業務は短時間も多くあるみたいです)
と言っていたら、筆者がいつもお世話になっているエージェントさんが、40%の低稼働案件を紹介してくれました。数は少ないですが、あるにはあるみたいです。エントリーはしたので今後どうなるか様子見です。
過去に取引のあった顧客企業からの依頼
過去に取引のあった顧客企業から依頼を受ける方法もあります。
話を頂ければ、旧知の仲なので、1日2時間など融通の利いた調整も可能です。顧客側も、知らない人間を新たに雇うよりは、低稼働でも実績のある人を雇った方がメリットがあるという事だと思います。
現在ほぼ確定している9月からの案件は、過去に取引のあった顧客企業からの依頼です。
パラレルワークのその他の考慮事項
パラレルワークには上記に書いた以外にも考慮すべき事項があります。これらは人それぞれの働き方や考え方に応じて、メリットにもデメリットにもなる要素です。
色々とやることがあるので暇でない
上手くいけば4案件の掛け持ちになるので、暇ではなくなります。筆者の場合は暇なのが苦手なので、案件がたくさんある方がありがたいです。
6月までやっていた100%稼働案件が割と暇な案件で、一日の半分以上やることがない日々が続きました。
この状況をラッキーと捉えるか、苦痛と捉えるかは人それぞれだと思います。
筆者の場合は苦痛に感じました。お金を頂いているのに仕事をしていないという罪悪感と、暇なのにPCの前から離れられない拘束感の二重のストレスを感じていました。
完全に休めなくなる
フリーランスの魅力の一つに、契約の切れ目で長期間の休暇を取れるというものがあると考えています。
ですが複数案件掛け持ちすると、完全に仕事がないという期間が無くなってしまいます。
筆者の現在の状況も、1日2時間の仕事は入っているので、ほぼ無職と言いながらも完全には休めない状況です。
これも仕事が完全になくなるリスクを最小化しているメリットと捉えるか、完全に休めないデメリットと捉えるかは人それぞれの考え方だと思います。
最後にご紹介
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