筆者は現在とある企業の基幹システム改修プロジェクトにユーザ企業側のPMOとして参画しておりますが、システム導入を担当する国内大手SIerが最悪だという話をしたいと思います。
ほとんど愚痴になってしまいますがご容赦ください。
最悪な国内大手SIer
どのように最悪かといいますと、会議で合意した内容を翌日には当然のようになかったことにするのです。具体的には以下のような感じです。
※ここでは大手SIerをA社、ユーザ企業をX社と称します。
【ある日の会議①】
(筆者)この作業はA社とX社のどちらで担当になるのでしょうか?
↓
(A社PM)もちろん弊社(A社)にて実施させていただきます。
↓
(筆者)ではよろしくお願いします。(当然、議事録にもその旨は残しております)
↓
【翌日】
↓
(A社SE)当社業は御社(B社)にて実施してください
↓
(筆者)昨日の会議と言っていることが違うじゃないですか?
↓
(A社SE)無視・・・
↓
(A社PM)すみません。すみません。すみません。(こちらが引くまでとにかく謝る)
↓
(筆者)(誰かがやらないといけないので)腑に落ちないけどB社にて実施します
【ある日の会議②】
もっと分かり易い次のようなパターンもあります。
(筆者)この工数はかかりすぎだと思います。根拠を提示してください。
↓
(A社PM)わかりました。迅速に対応します。
↓
数週間経っても音沙汰なし。いつできるかも言及しない。(もはやなかったことにしようとしているとしか考えられない)
このSIerの問題の構造
このSIerの特徴を要約すると以下になります。
- 詳細な内容を理解できていないPMが、その場しのぎで会議で適当なことをいってとりあえず事を納める
- 現場のSEはPMがまた勝手なことを言っているなーと心の中で思っているが、会議の中でそれを訂正する力もなくが、しかしながらPMが勝手に言ったことを対応する気もない
- PMは現場SEを納得させて動かせるだけの力もない(その場しのぎで適当に発言しただけなのでやるべき理由を明確に説明できない)
- 結果PMは顧客から何か言われたらとりあえず謝っておけばいいと考えている。というかそれしかできない。
- PMはできればこのまま時間が経って、なかったことになればいいと心の中で祈っている。というか既にそんなやり取りがあったことも忘れている
ですが、難しいのはこのような最悪なSIerであることがわかっていても、ユーザ企業としては何も手が打てないという事です。
最悪だとわかっていても手の打ちようがない
そのベンダは基幹システムの保守にがっつりと入っているので、最悪だからと言って今更ベンダを変えることは、多額のお金が必要になるので実質不可能です。
(というかあくまで筆者の感覚ですとどの国内SIerも似たり寄ったりです。変えたからといって劇的に良くなるという事はなさそうです。)
筆者の立場からそのSIerの問題点をいくら指摘したとしても、当人たちが問題意識をもって変える気がなければ全く無意味です。
彼らも自分たちは多少の事では切られないことを理解しているので、トラブルがあっても、とりあえず謝るだけ謝っておけば許されるだろうということを体感として理解しているのです。
その後の夜の飲み会とかで「うるさいやつだとか、めんどくさいやつだとか、なんとかかんとか」さんざん愚痴をいっている姿が容易に想像でできます。
そしてもっと恐ろしいのはこれだけずさんなプロジェクト運営をしておいて、スケジュール遅延や納品後にトラブルが起こった場合に、追加料金を平気で請求してくることです。
本当に最悪だと思います。
何かしら反省を促す方法はないものか。。。
こういった開き直ったSIerに何とかダメージを与える方法がないものでしょうか。
筆者として思いつくのは、いままでのずさんなプロジェクト運営を記録として残しつつ、品質が担保されるまでは絶対に検収しないという方法くらいしか考えられません
個人的に途中途中でむかつくことは多々ありますが、最終的に品質が担保されれば問題ないので。
ですが検収云々もユーザ企業の判断なのでなんともいいがたいです。なにか反省を促すいい方法はないものでしょうか。。。