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節税対策のため法人化。法人化の手続きは思ったより簡単でした!

10月上旬に個人事業主から法人化しました。

本記事では、法人化に至った経緯と、法人化への具体的な手続き、およびそのメリットについて記載いたします。

個人事業主から法人化へ至った経緯

法人化の目的は節税対策ですが、その直接的な要因としては、児童手当を打ち切られたことです。

昨年、個人事業主としてそれなりの売上を達成したので、「所得税/住民税」でかなりの税金を納めることになりました。

おそらく利益の30%くらいを「所得税/住民税」として納めており、その時点でかなりお金を稼ぐ意欲(=働く意欲)が失われました。ですがそこまでは、日本のルールだからしょうがないと思っていました。

ですが、それに加えて児童手当を打ち切られた事には頭にきました。たくさん税金を納めているのに、納めている人にお金を返さないというのは納得できません。

(所得制限については様々な意見があることは理解していますが、本題ではないのでこれ以上は触れません。合理的な理由があるのはわかりますが、筆者が感情的に頭にきたという話です。)

ですので、その時点ですぐに法人化を検討することにしました。計画性も何もあったものではありません。法人化したら節税になるというフワッとした情報で、勢いで法人化しました。

法人化までの手続き

結論から申しますと、法人化は想定よりずっと簡単でした。税理士さんにお願いして2週間で法人化できました。法人化までに筆者が行ったタスクは以下の通りです。

  • 税理士さんを探して依頼する(freeeを利用)
  • 税理士さんのヒアリングを受ける(約2時間、以降はチャットでやり取り)
  • 出資金を用意して口座に振り込む(筆者は10万円)
  • 運転免許証/出資金の入金明細/印鑑証明書の画像を税理士さんに送る
  • 法人名を考える
  • 司法書士さんから書類一式が送られてくるので実印を押して返送する
  • 登記に必要な費用を諸々、司法書士さんに振り込む(約7万円)
  • 各種法人印鑑などの作成する(税理士さんが代理で作成してくれました)
  • 法人用のfreeeを登録する
  • 法人口座を開設する(ネットバンキングで3日でできました)
  • 税理士さんと相談して役員報酬を決める(2時間くらい会議)
  • 各種社会保険の手続きをする(税理士さんが代理でやってくれました)

これだけです。全部で2週間くらいかかって、細かな手続きは、全て税理士さんが窓口になって実施してくれました。

上記のうち筆者が苦労したのは、実印がどこにあるかがわからずにそれを探すのが大変だったという事と、法人名を考えるのに苦労した(唐突な話で事前に全く想定していなかったため)というくらいです。

法人化のメリットは?

法人化のメリットは節税対策です。節税(お金)の観点からいうと大きく以下のメリットがあると考えます。

  • 法人税の税率は最大23%くらいに比べて、所得税は33%以上
  • 役員報酬は給与所得なので、給与所得控除が適用できる
  • 厚生年金に入れて、第三号被保険者が適用できる
  • 役員報酬をコントロールして児童手当などを受けられる
  • 個人のお金と法人のお金が明確に分かれるので管理しやすい

今回は特に2点目について説明します。筆者はIT系の仕事をしているので、個人事業主のままですと経費がほとんどないのです。年間で50万円くらいです。その分、利益が大きくなるので「所得税/住民税」をたくさん収める必要があります。

一方、法人化して役員報酬という形にすると給与所得控除が適用できます。仮に年収を850万円以上とすると195万円を無条件に控除できます。

それに加えて、法人側では今までの経費である年間50万円と役員報酬を経費として控除できますので、うまく売上と役員報酬をコントロールすれば、法人税はほとんど払わなくていいということもできます。

この辺りの計算は、社会保険も絡んできて複雑なので、税理士さんと最適な売上と役員報酬を決めていくことになります。

今後の展望

筆者としては、今のところ法人化したから事業を拡大したいとかは特に考えておらず、一人法人として今まで通り、自分のペースでのんびりとストレスなく仕事ができればと考えています。

ですが現状のIT業界は人手不足のようで、案件がたくさんあるというのも事実です。筆者もありがたいことにたくさんお話を頂けて、今月だけで3案件お断りさせていただいております。

これだけ案件の機会があると、もっとうまくやって事業を拡大できないかな?と考えてしまったりもします。