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IT系のフリーランスの案件はなぜ稼働率100%の案件がほとんどなのか

筆者はフリーランスのITコンサルタントとして活動しており、低稼働(20%~50%)の案件を複数掛け持ちすることで収入を得ています。

そして現在、各社エージェント様にお声がけをして、新たな低稼働案件を探しているのですがなかなか見つかりません。ほとんどの案件が稼働率100%が条件となっています。

なぜ多くの案件が稼働率100%を求めるのか、当記事ではその理由について掘り下げて考察してみたいと思います。

筆者はなぜ稼働率100%の案件を避けるか

最初になぜ筆者が稼働率100%の案件を避けるのかというと、待機時間が多く時間がもったいないからです。

稼働率100%とというと正社員と同様に所定の時間拘束されます。たとえば9時~18時という形です。

筆者の場合はリモートワークですので、出社することはないですが、基本的にはPCの前でずっと待機しています。いつチャットやメールが来ても反応できるようにするためです

ですが(少なくとも筆者は)9時~18時までずっと作業をしているかというとそんなことはありません。日によりますが、2時間作業をしたら他にやることがないという日も多々あります。

なぜなら筆者の仕事は、時間に対してお金を頂いているわけではなく、成果物に対してお金を頂いているからです。

成果を出せるのであれば、1時間働いても8時間働いても結果は同じです。(逆に言えば8時間働いても成果が出せなければそれ以上に働く必要もあります)

ですが、仮に2時間で成果を出せたとしても、残りの6時間は待機しておく必要があり何もできません。

筆者としてはその時間が非常に勿体ないのです。空き時間が発生したら他の事に時間を使いたいのです。

そしてこの状況を何とか改善したいと思い実行しているのが、時間よりも成果に重きを置かれやすい、低稼働案件を複数掛け持ちすることです。

企業はなぜ稼働率100%を求めるのか

理由は企業様の事情により様々あると思うのですが、一番大きな理由は、勤務時間内はコミュニケーションをリアルタイムに取りたい、というのが理由かと思います

コミュニケーションを取りたいときにすぐにコミュニケーションを取れないという、もどかしさは筆者もすごく理解できます。

ですが、だからといって稼働率を100%にして勤務時間で縛らなくてもいいのではないかというのが筆者の考えです。

なぜならスマホがあればすぐに連絡は取れます。稼働率に関わらず、何かあったらスマホにメールやLINEで連絡するので、直ぐに反応する旨の取り決めを事前にしておけばいいだけの話だと思います。

たしかに日中の時間帯で、他案件の会議に参加していると即レスはできないかもしれませんが、それでも数時間、連絡が遅れるだけではないでしょうか。

フリーランスはなぜ稼働率100%の案件を求めるのか

次にフリーランスの立場で考えてみます。筆者が知っている限りでは、100%かつ長期の案件を求めるフリーランスの方は多いようです。

そのようなフリーランスの方が多いからこそ、稼働率100%の案件が世の中にあふれているとも言えます。

ですが筆者はこれがよくわかりません。このような案件を求める理由は、安定が欲しいというのが理由だと思うのですが、安定を求めるならわざわざフリーランスとして働かなくても、正社員として働く方がよいのではないでしょうか。

筆者としては稼働率100%であれば、フリーランスであっても正社員と働き方が全然変わらない。これだとフリーランスの意味がないと気づいたことが、低稼働案件を複数掛け持ちすることにした一因でもあります。

まとめ

筆者の個人的な考えですが、フリーランスを企業側の勤務時間で縛るというのは、おかしな話だと考えています。

なぜなら繰り返しになりますが、筆者の仕事は時間に対して対価を頂いているのではなく、成果に対して対価を頂いているからです。

(運用保守など時間に対して対価を頂く案件もあることも理解はしてます。ここではそのような案件は除外して話をしています)

ですので本来であれば、稼働率に対する報酬なんていう考え方は廃止して、成果ベースで(勤務時間は関係なく)固定で報酬を決めてほしいというのが筆者の考えです。