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「男らしい」男性は生きづらい世の中らしい。男らしくない40代の男性筆者が考察します。

最近、男性より女性の方が生きづらいという記事をよく見ます。男性は「男らしさ」に縛られているから生きづらさを感じやすいとのこと。

本記事では「男性の生きづらさ」について、「男らしさ」が全くない40代の男性筆者が、少数男性の意見として、仕事における男らしさと、家庭における男らしさのそれぞれについて考察してみます。

最近の世の中は生きやすい

昨日の若者論でも書きましたが、筆者にとっては、最近の世の中は生きやすい方向に向かっていると感じております。

その理由は「○○すべき」という社会的というか世間的な圧力が徐々に無くなってきていると感じているためです。本記事の「男らしさ」もその一部です。

他にも「父親たるものこうあるべきだ」「社会人とはこうあるべきだ」「年上・先輩だから偉い」みたいな、理由はよくわからないけど、昔からそうだったから、みたいな無言の圧力が次々と無くなっています。

筆者は、昔から「○○すべき」みたいな押しつけが大嫌いだったので、今の世の中は、だいぶ生きやすくなったなと感じています。

一方、「○○すべき」というのは、人生を楽に生きていくための、社会からの指針とも捉えられます。そういった「○○すべき」が無くなった結果、すべてを自分の意志で、自己責任で、自己決定しないといけない生き方というのは、それはそれでしんどいなーと思ったりもしますが。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

筆者が思う「男らしさ」はいわゆる体育会系

最初に、筆者が思う「男らしさ」のイメージですが、一言でいうと体育会系のイメージです。※ここが既に違っていたらすみません。以降の記事は筆者はそう考えているものだと思って読んでください。

具体的には、

  • 挨拶がはきはきしている、元気、明るい、声が大きい
  • 肉体的に力強い、動きがきびきびしている
  • 積極的、自分に自信がある
  • 理不尽な事にも黙々と耐えられる、先輩のいう事は絶対
  • リーダーシップがある、責任感が強い、面倒見が良い
  • 負けず嫌い、勝ちたい
  • 弱音を吐かない
  • 理論より気合

パッと考えただけでも、このような人物を想像してしまいます。

一方、筆者はこれらの対極に位置付けられる人間です。学生時代にクラスに数名はいた、いわゆる「イケてない」人間です。(もし筆者が芸人であれば、アメトークのイケてない芸人に出れる自信があります)

仕事における「男らしさ」について

ではまず仕事における男らしさです。これは業界によって違うと思いますが、筆者はIT業界しかわからないので、その前提で考察します。

筆者は仕事における「男らしさ」というのは不要だと考えています。その理由は、男らしさというと、どうしても人格者でリーダーシップを発揮し、気合と根性で難局を乗り越えていく、というイメージが付きまとうからです。

この最もたる例が「坂の上の雲」に出てくる「乃木希典」です。(筆者は司馬遼太郎さんが描写した乃木希典しかしらないので、ファンの方は架空の乃木希典としてご容赦ください)。

人格者でカリスマ性のある乃木希典が、ノープランで日露戦争に挑んだ結果、何万人という死者を出してしまうという描写です。

筆者は、この描写が強烈だったので、仕事においては、人間性に基づくよりも、クールで合理的で計画性に基づいた仕事の進め方をすべきだと考えております。その方が、残業もなく平和に仕事が終わって、プライベートの時間も確保できて、全員が幸せになれると信じています。

一方、こういった仕事の進め方を嫌がる人もいます。もっとフワッとした、人間同士の繋がりを大事にしたいと思っている人達です。そういった人たちには、どうして人間同士の繋がりを大事にしたいのか、自分の承認欲求を満たすために、仕事での人間関係を利用していないか?一度、見つめ直してほしいものです。

筆者の過去の例で恐縮ですが、筆者が20代前半のころ、仕事における体育会系のリーダーに、仕事以外の飲み会の場で「お前はつまらない」と言われたことがあります。その時、筆者は「あなたを楽しませるために仕事をしているわけではない」と言ったので、二度と話すことは無くなりました。そういったリーダーや上司は、本当に撲滅してほしいものです。

家庭における「男らしさ」について

家庭における「男らしさ」とはいわゆる、男性は仕事をして、女性は専業主婦という古い価値観に基づいているものだと考えます。

筆者はもちろん自分のやりたい事は、社会の規範や空気に縛られることなく、自由にできる社会が正しいと考えております。ですので、もし男性が家事をしたかったり、女性が外で働きたかったりした場合に、何かしらの阻害要因があるようであれば、それは全力で改善する必要があると思っています。

一方、先述を前提とした上ですが、男性も家事や育児に参加すべきだ、みたいな「○○すべき」みたいな価値観の押し付けは、ちょっと嫌だなとも感じております。

これだと、過去の「男らしさ」から現在の「男らしさ」へ押し付ける中身が変わっただけで、社会から価値観を押し付けるという構造そのものは変わってないように思えるからです。

(今は変革期で、過去の古い価値観を断ち切るためには、それくらい強い対応が必要だ!という意見もわからなくはないですが。。。)

筆者の意見としては、そんな家庭内の役割は、社会から押し付けられるのではなく、個々に話し合えばいいだけなんじゃないかと思っています。男性にも、外に出てお金を稼ぐのは苦手な人、家事が好きな人、家事と一言で言っても、掃除は好きだけど、食事を作るのは嫌いな人、など色々いると思います。女性も同じです。

なのでお互いに話し合って、それぞれの得意・不得意・やりたい事・やりたくない事を決めればいいだけなんじゃないかと。外部からどうのこうの言われる話ではないのかなと思います。

繰り返しになりますが、そもそもそんな平等な話し合いができないという関係性が、社会からもたらされているというのであれば、それは大問題です。そこは絶対に改善すべきです。