現役ITコンサルタントがIT業界で頑張る人を応援します!

転職・就職・キャリア・フリーランス活動の情報源

契約更新できないITエンジニアのフリーランスの特徴をまとめました。共通点はおじさんにあり!?

筆者は、正社員としてIT系企業を転々と渡り歩きながら、20年間会社に勤めた後に、フリーランスとして独立して3年目になります。

そして、フリーランスとして活動してきた3年間で様々な顧客の案件に参画しており、他の様々なフリーランスの方とも仕事を一緒にしてきました。

その中で、一風変わった?フリーランスの人達もおり、そのような人たちは決まって契約更新に至らず、プロジェクトを途中で退場するという光景をいくつか見てきました。

この記事では筆者が実際に見てきた実話に基づいて、契約更新できないフリーランスのITエンジニアの特徴についてまとめます。

資料に書いていないから仕事ができないと言い張り1カ月で退場となるAさん

Aさんとはあるコンサル企業のシステム化構想フェーズで一緒に仕事をしました。役割としては、前任者の資料を引き継ぎつつ、ユーザとセッションをしながらシステム化構想を進めていくというものになります。

ですが参画して数週間経ちましたが、Aさんが自分で作成した資料が一向にでてこず、ユーザとのセッションも止まっている状態です。

そこでAさんにヒアリングしたところ、前任者から引き継いだ資料に記載されていない事項が多く内容が理解できない。この資料が悪いので仕事が前に進められないというのです。挙句の果てに、Aさんは数週間ずっと引継ぎ資料の手直し(見た目や文言の修正や纏め直しなど)を行っていました。

結果、クライアントの社員の方に厳しめに叱責されました。Aさんが参画してから数週間経つのに、過去資料ばかり修正して、Aさん独自の資料を作成していない。未来へ向けての仕事をしてくれないとスケジュールにも間に合わない。とのことです。

結果、最後までAさんとは折り合いがつかず、1カ月で退場となりました。

この話の教訓としては2点あり、Aさんは、最初の1カ月はクライアントから評価されているという視点を見落としたことと、自分に求められている役割を見誤ったことです。

最初の1カ月はクライアントからの評価期間。多少無理してでも結果を出すべき。

参画して最初の1カ月目はクライアントから常に評価されています。この期間でその後のプロジェクトでの立場が変わると言っても過言ではありません。

この1カ月で成果を出せなければAさんのように早期退場となるか、もしくは、そこまでならなくても今後の扱いが雑になる可能性が高いです。逆にクライアントの期待値以上の成果を出せれば、ある程度は自分の融通が利くようになり、今後が楽になります。契約更新時の提案においてもこちらの有利なように進められます。

ですので最初の1カ月は多少無理してでも、結果を出すべきなのです。ここで言う結果とは、目に見える成果物を多めに出すということです。

Aさんのケースですと、AさんはITコンサルタントとして参画していましたので、クライアントからの評価とは、プロジェクトのゴールを達成するために(ここではシステム化構想を策定するために)意味のあるパワポのスライドを何枚作ったかです。

いくら口でわーわー言ったところで、目に見えるスライドがなければ何もやっていないことと同義です。その点、Aさんは過去資料を前に文句をいうばかりで、自分ではスライドを1枚も作成しませんでした。

そこからクライアントには仕事を前に進める力がない、仕事が遅い、しかも文句ばかり言うので人間性にも問題ありと判断されて早期退場に至りました。

Aさんは自分の役割を見誤っていた。この仕事は自分で主体的に進める必要があった。

Aさんは自分の役割を見誤っていました。そのプロジェクトでは、自分一人で主体的に仕事を進める力が求められていたのです。

具体的には、システム化構想を策定するという目的だけ決まっていて、ゴールもタスクもフワッとしている中で、Aさんに求められていたのは、プロジェクトゴールを設定し、それに向けての必要なタスクと進め方を明確化し、そのタスクを粛々とこなしつつユーザと合意形成を図っていくというものでした。

ですがAさんは成果物が定義されていない、タスクがが明確でない、と文句ばかり言っていました。でもそれはそうです。だって成果物を定義してタスクを明確化するのはAさんの仕事だったのですから。

どうやらAさんとしては、そのようなプロジェクト管理的な仕事はクライアントの社員の方がやるべきだ、という強い思いがあったようで、結局は擦り合わず1カ月で退場となりました。

責任は取れないを連呼しそのめんどくささから3カ月で退場となったBさん

Bさんはとあるシステム構築案件で、SalesForceの開発者として参画していただいておりました。役割としては、SalesForce技術者として開発からリリースまでシステム関連の作業を一任しておりました。

そのBさんの口癖は「やったことがないので責任は取れない」というものでした。そのプロジェクトではSalesForceの基盤を利用しつつ、新規のアプロケーションを構築するというもので、SaleseForce標準の機能を利用するのは当然のこと、カスタマイズが豊富に必要となるプロジェクトでした。

その様な中で顧客の要望をかなえるべく、様々な実装方法を活用する必要があるのですが、とくにかくBさんは自分の経験がないことをやりたがりません。Bさん以外の人がネットとかで実現方法を調べて、これでできるんじゃないか?と提案しても、「やってはみるけどできなくても責任は取れない」の一点張りです。

結果、Bさんとのコミュニケーションのあまりのめんどくささにプロジェクトを3カ月で退場となりました。

開発者としてのプロ意識の欠如

ここでのBさんのダメだった点は、開発者としてのプロ意識の欠如です。開発者として自分が過去に経験がない技術や機能を使う必要が出てきたときに、やっとことがないからできないというのか、やったことがないからこそスキルアップに繋がると考えて積極的に取り組むのか、というのが大きな違いです。

Bさんは完全に前者の人間でした。これは開発者としてのプロ意識が欠如していると言わざる得ないのではないでしょうか。

余計なお世話かもしれませんが、今後次々と新たな技術がでてくるのにBさんはどうやって生き残っていくのか、少し心配になります。

AさんとBさんの共通点はおじさんということ

AさんとBさんの両者には共通点があります。それは40代半ばのおじさんということです。両者ともとにかく頑固です。今までの経験ややり方に固執しており、プロジェクトやクライアントが変わればやり方も変わるということ、またそれに合わせるだけの柔軟性を持ち合わせていないのです。

昨今では若者からおじさんは老害呼ばわりされていますが、そういわれても、もはやしょうがないんじゃないかと思ってしまいます。。。。

両者とも40代までこの仕事をやってきたので、おそらくは基本的なスキルはあるのだと思います。ですが40代も超えてくるとスキルがあるだけだとだめなのです。プロジェクトでの柔軟な振る舞いや、自分の経験知を押し付けすぎない控えめな姿勢など、人間性が求められるのではないかと思いました。

最後にご紹介

IT・業界の転職・キャリア相談や仕事上における悩みなど
なんでも話を聞くサービスを行っております。

もし転職することに不安を抱えているようでしたらご利用ください。少しは心が楽になるかと思います。

よろしければお使いください。↓↓↓