本記事では、転職回数が多いと転職活動において不利になるのか?転職回数が7回と転職経験が豊富な筆者が実体験をもとに考察します。
最初に結論を言うと、次の2点になります。
- 転職回数が多いと問答無用に不採用とする企業は一定数存在する。
- 一方、転職ごとに合理的な理由があれば不利にならない企業も多い
以下、そう考える理由を説明します。
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専門学校卒から年収1500万円のITコンサルへ。7回の転職を経てフリーランスとして独立した転職遍歴を暴露します。
- 目的を実現するために転職は有効な手段の一つ
- 転職回数が理由で不採用となる企業は一定数存在する
- 7割の会社は合理的な理由があれば不利にはならない
- 成果主義の会社は転職回数を気にしない
- その他お伝えしたい事
- 最後にご紹介
目的を実現するために転職は有効な手段の一つ
本題に入る前に、筆者の転職に対する考え方をお伝えします。
筆者は自分の目的を実現するためには、転職は有用な手段の一つだと考えています。
会社に所属して働く理由はひとそれぞれ異なる
会社に所属する目的は人それぞれ違います。会社に求めることは、大きく2つのパターンに分類できるかと思います。
会社へ安定を求める人
会社は生活を維持するための収入源だと捉えて、会社へは金銭面・労働環境面の両方で安定を求める人です。仕事よりもプライベートを大切にし、プライベートを充実させるための最低限の収入を得るために働くと考えています。
会社を自己実現のための手段と捉えている人
自分の目的が明確にあり、会社はそれを実現するための手段と考えている人です。将来的に自分のなりたい姿が明確で、そこに近づくために、所属している会社でスキルアップを図ることを目的としています。目的に対して逆算的な思考ができる人です。
会社へ安定を求める人はなるべく転職しない方がよい
会社へ安定を求める人は、転職回数が多くなると不利になる可能性が高いです。転職すればするほど、条件の悪い会社へしか転職できないでしょう。
この様な方へは転職はお薦めしません。今いる会社が余程のブラック企業でない限り、できるだけ長く勤めた方がよいでしょう。
将来なりたい姿が明確な人は積極的に転職を活用すべき
一方、将来のなりたい姿が明確にある人で、今所属している会社では目的が達成できないと判断できるのであれば、それは積極的に転職を検討すべきです。なぜなら目的が達成できないのであれば、純粋に時間の無駄だからです。
転職回数が理由で不採用となる企業は一定数存在する
転職回数を気にする企業はおおよそ3割くらい
世の中には転職回数が多いという理由で、問答無用に書類選考で不採用となる企業が一定数存在しています。
筆者の経験ですが、3割くらいの企業は転職回数が理由で不採用となる印象です。これは筆者が書類選考で転職回数を理由に不採用となったおおよその割合です。
ですので、転職回数が少ない人と比較した場合、3割の企業は確実に不採用となるので、不利といえば不利とも言えるでしょう。ですが、逆に言えば、7割の企業は転職回数を気にしない、回数よりも理由を気にする企業になります。
年功序列で日本的な企業が多い印象
では転職回数を理由に不採用とする企業は、なぜ不採用とするのか?主な理由は次と考えられます。
- 嫌なことがあればすぐに辞めそう。採用コストを回収できない。
- 会社や仲間よりも自分を優先する。全員で喜びや痛みを分かち合えない。
- 昔ながらのやり方を乱す。成果よりプロセス重視。
印象としては、年功序列で日本的な社風の企業が多いように思えます。個人の突出した能力で成果を出すよりも、チームの輪を大事にする企業です。
会社へ安定を求める人には理想的な環境
この様な企業は、会社へ安定を求める人にとっては、理想的な会社といえるかもしれません。ですが、前述のとおり、転職回数が多いことを嫌がります。ですので極力転職はせず、長く続けられそうな会社であれば、できるだけ所属し続けることをお薦めします。
会社を自己実現の手段と捉える人には社風が合わない
一方、会社を自己実現のための手段と捉える人には合わない社風でしょう。仮にこのような会社への転職が成功しても、すぐに辞めることになると思います。それは「個人-企業」の両方にとって不幸です。lose-loseです。
ですので、転職回数が多いと不採用とするという方針は、社風のミスマッチを防ぐという意味でプラスの効果があると考えられます。
7割の会社は合理的な理由があれば不利にはならない
7割の企業は転職回数を気にしないと先ほどお伝えしましたが、ただし「合理的な理由があれば」という前提条件がつきます。
合理的な理由としては以下の3つ
- 何を目的として転職したのか?
- なぜそれが転職前の企業で実現できなかったのか?
- 過去の転職では転職後に実現できたのか?
この3点を論理的に説明できるかが重要になります。
何を目的として転職したのか?
代表的な理由としてはキャリアチェンジやスキルアップになるでしょうか。具体的には以下のような感じです。
- より大規模なシステム開発を経験したい
- プログラマからSEへより上流工程の仕事をしたい
- ITエンジニアからコンサルへキャリアチェンジしたい
- 一次請けの仕事をしたい
- 社内情シスで事業会社の立場で仕事をしたい
などでしょうか。
僕の場合は、7回の転職のうち6回は合理的に説明できるのですが、1つだけ説明できないものがあります。
それは仕事が合わずに2週間で退職したことです。↓↓↓
実録!転職した会社の仕事が合わず2週間で退職しました。
これについては、いつも正直に答えるようにしています。
色々試したのですが、どう説明しても不利な印象になるのは否めないので、嘘をつくよりは正直に話した方がマシとの判断です。
ですので、合理的な理由がない転職が増えてくると、確実に不利になってくるのではないでしょうか。
成果主義の会社は転職回数を気にしない
特に成果主義の企業は、合理的な理由があれば転職回数は気にしないです。
特にコンサル系や外資系でしょうか。
理由としては3つあると考えています。
- 現状のスキルをベースに入社後に成果が出せるかが重要
- 成果が出せなければ退職となるから
- 合理的に理由を説明できる論理的思考力と説明力が重要
僕もITコンサル会社の面接官の経験がありますが、自分の転職理由を合理的に説明できない人、説明が分かりづらかったり、論理的に矛盾があったりする人は、不採用としていました。
コンサル系では相手に説明する力が非常に重要になりますので。
その他お伝えしたい事
仮に在職期間が短くとも、長期間在職しても目的が達成できないという事が分かれば、すぐに転職した方がいいです。。とりあえず1年とかいいますが、1年は人生にとっては長すぎます。判断は早い方が良いです。
転職しなくても今所属している企業で行動を起こせばいいじゃないか、という考え方もあります(転職のときに面接で聞かれるあるある質問)。
でも、仕事内容の多くは、所属している企業の立ち位置に影響を受けます。
二次請企業がいきなり一次請企業のような仕事はできません。
個人で頑張るには時間がかかりすぎます。であれば、ある程度で見切りをつけて転職した方がいいです。
周りの意見や常識は気にせずに、自分の気持ちを優先して行動する良いのではないでしょうか。
とはいっても転職回数が増えて、転職が出来なくなると元も子もないので、以下の内容が参考になればと思います。
最後にご紹介
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