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IT業界に就職するためにプログラミングスキルは必要なのか?お金を払ってスクールに通う必要があるのか?

昨今、IT業界への就職を考える方に向けて、プログラミングを学べるスクールが流行っているようです。中には、そのまま就職先まで紹介してくれるスクールもあるようです。

仕事柄、就活生やその親御さんの相談に乗ることが多いのですが、皆さん一概に気にされるのが、IT業界に就職するためには、事前にプログラミングスキルを学んでおくべきかという事です。

結論から申しますと、事前にプログラミングスキルを学ぶことは不要です。ましてや、プログラミングスクールに通う必要はありません。

IT業界20年で、一部上場IT企業で面接官も務めた筆者が、就活においてプログラミングスキルが不要な理由について記載します。

IT業界は売り手市場なので就職は容易

IT業界は慢性的な人手不足なので就職自体が容易です。誤解を恐れずに言えば、誰でも就職できます。ただし、それは会社を選ばなければという前提条件付きです。

話を分かり易くするために、誰もが知っているような有名企業と、SESを中心とする中小企業の大きく2つに分けて話を進めます。

有名企業の場合は、プログラミングスキルよりも、別の能力が求められます。学歴、地頭の良さ、リーダーシップ能力、コミュニケーションスキル、学生時代の活動などで、そこではスクールで身に着けた程度の軽度なプログラミングスキルでは有利になりません。
(あくまで軽度なプログラミングスキルの場合の話です。大学や独学で高度なプログラミングスキルを身に着けたテクニカルな方は別です。)

一方、SESを中心とする中小企業の場合は、IT業界の慢性的な人不足の影響で、人さえいれば売上を上げられる状況なので、就職することは容易です。就活時点でプログラミングスキルを持っているかどうかはあまり気にされません。

SES企業への就職に不安を抱えている方はこちらの記事を参考にしてください。↓↓↓
新卒でIT業界のSES企業に就職することは失敗なのか?SES企業へ就職するメリットを考察

私もSES企業から一部上場企業への転職へ成功しました。転職遍歴はこちら↓↓↓
専門学校卒から年収1500万円のITコンサルへ。7回の転職を経てフリーランスとして独立した転職遍歴を暴露します

就職後、会社のお金でプログラミング研修を受けられる

通常はどの会社でも入社後にプログラミングを含めたIT研修を受講できます。そのさい利用する講習は、一般の方が受講するようなプログラミングスクールを利用することも多いです。

つまり就職後は、給料を頂きながら、無料でプログラミング研修を受けることが可能なのです。これでは自腹でお金を払って、プログラミングスクールに通うのはもったいないですよね。

就活を有利にするためには、IT系の資格試験がお薦め

もし就活を有利に進めるために、事前にできることはやっておきたいという方は、プログラミングの勉強をするよりは、IT系の資格試験を取得することをお薦めします。

ただしあまり簡単な資格だと意味がないので、たとえば筆者は「応用情報技術者試験」をお薦めします。合格率は20%程度で難関資格に位置付けられます。

独学では難しいかもしれないので、専門学校に通うのもありです。プログラミングスクールにお金を払うよりは、断然、意義のあるお金の使い方です。

この資格を持っていると、就活で有利です。パッと見て、この人は地頭が良いという事がわかるからです。学歴で比較しても、下手な大卒よりは、高卒でこの資格を持っている人の方が優秀な印象を受けることになります。